若い女性から、ご年配の方までお奨めの「アーユルヴェーダ」
インドの伝統哲学を祖とするアーユルヴェーダ。
インドにおいては古くから美容健康法、薬草などのオイルを使った施術が行われていますが、まだまだ日本人には馴染みが薄く、サロンに通う以外にやり方がわからないという方も多いと思います。
アーユルヴェーダのマッサージ アーユルヴェーダオイル法は、心身のデトックスと栄養補充、 リラックス効果、疲れや痛みの軽減、皮膚の色艶を良くするが主な目的でで、デトックスにはダイエット効果も含まれます。
実はアーユルヴェーダのオイル法はとても簡単なんです。
そのうえ、若い女性の美肌やダイエット目的だけでなく、体力が衰えてきたご年配の方にとっては、オイルが節々の潤滑油となり、楽に過ごせるというメリットもあるのです。
今回は、自宅のお風呂で手軽に行える、美容と健康面に効果の高いアーユルヴェーダのオイル法をご紹介したいと思います。
タイプ別の3つのオイル、あなたはどれ?
アーユルヴェーダではドーシャ(DOSHA)を大切にしています。
ドーシャとは生物に宿る性質のようなもので、私たちのカラダの中には「風」「火」「水」に象徴される3つのドーシャ『ヴァータ』 『ピッタ』『カファ(カパ)』が働いていると考えられています。
ヴァータ(VATA)
風のエネルギーの『ヴァータ』は細身で乾燥肌で体温は低く、シミシワができやすく、創造的で気まぐれ、移り気な特徴があります。
ピッタ(PITTA)
『ピッタ』は火のエネルギーです。中肉中背で筋肉質、体温は高め、小麦色の肌でそばかすが多く、明るく鋭く知性的。
カファ(KAPHA)
水のエネルギーの『カファ』はがっしりとした体格で太りやすく色白オイリー肌、行動はゆっくりしています。
自分のドーシャがよくわからない場合は、Webサイトのドーシャ体質診断を利用するのも良さそうです。
アーユルヴェーダでは、それぞれのドーシャのタイプ合うオイルがありますので、自分に合うものを選びます。
もちろん、その時の自分の状況に合わせて選んで頂いても構いません。
冷えや痛み、コリの症状には「ヴァータ」のオイル
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傷の回復や湿疹、更年期には「ピッタ」のオイル
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痒みには「カファ」のオイル
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ピッタとカファのオイルは美肌オイルとしても知られています。
また、家庭にあるオイルでもアーユルヴェーダオイル法を行うことができます。
一般的にはごま油が使われますが、透明で香りの少ないタイプ、太白胡麻油などが適しています。
太白胡麻油には老廃物を排出させる効果があり、ダイエットや美肌に向いています。
アーモンドオイルは赤ちゃんやお年寄りなどデリケートな人にお奨めです。
これらのオイルは、どのドーシャの方でもお使いになれます。
実践!自宅でアーユルヴェーダのオイル入浴
アーユルヴェーダのオイル法に必要なこと、それは発汗です。
サロンでは赤外線ドームなどで発汗させますが、自宅ではお風呂で発汗することができますので、お風呂で行うことをお奨めします。
マッサージ方法
着衣を脱いでバスルームに入ったら、まだ身体が濡れていない状態のところへマッサージを行っていきます。
- オイルを人肌に温めます。
ひやっとするような温度では身体が縮こまってよくないためです。 - 首のあたりからオイルを塗り始めて、肩から腕、胸から足の方へとオイルを優しく滑らせるように塗っていきます。
毛流に添ってまっすぐに滑らせ、グルグルと回すようなマッサージは行わないようにしますが、手足の関節の部分だけは丸くマッサージします。
あとは筋肉を横断して塗らないように注意します。
指の間の細かいところも忘れずに行いますが、デリケートゾーンはオイルが直接吸収されるため避けるようにします。 - 最後に残ったオイルで耳の穴を優しくマッサージして湯船に浸かります。
瞑想するような気持ちで20~30分、ムリのない範囲でゆっくり過ごしてくださいね。 - オイルはベタベタになるイメージがありますが、実際はそのほとんどが身体へと吸収されますので割とサラリとしています。
湯船に浸かった後は、そのままオイルを拭き取るか、刺激のない自然のせっけんやひよこ豆の煮汁で洗い流します。
※ご注意
- 体力が落ちていたり熱のある時、生理中、食後は行わないようにしてください。
- 湯船に入る時と、上がった時はたいへん足の裏が滑りやすくなっていますので、足元には十分気を付けてください。
まとめ
アーユルヴェーダのオイル法は、インスタグラムやモデルさんのブログでよく目にしますが、サロンに通わなくても自宅でできることは知らない人も多かったのではないでしょうか。
まずは手軽なごま油で試してみても良いと思います。
きっと、美肌のアジアン美人に生まれ変わりますよ!
ライター:tarococo