「さら湯は身の毒」という言い伝えは本当?

baby お風呂雑学

「さら湯」とはどのような意味があるの?

皆さんは、さら湯という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

さら湯とはまだ誰も入っていない、まっさらのお風呂の状態のことです。

さら湯

よく「一番風呂に入る」と言いますが、これは「さら湯に入る」という意味になります。

ちなみに、入浴剤を入れたお風呂はさら湯ではありません。

 

昔から「さら湯は身の毒」という言い伝えがありますが、どのような理由からそのような伝承が始まったのでしょうか。

さら湯で起きる驚きの現象とは?

まずさら湯に入ると、具体的にどのようなことが起きるのかを説明します。

ちょっと難しい話になりますが、濃度の異なる液体は、濃度の低いほうから濃いほうへと移動する性質があります。

 

お風呂のさら湯というのは濃度が低い状態です。

そこへ体液の濃い人間が入ると、浸透圧の働きでお風呂のお湯が皮膚を通して体液へと流れ出ていきます。

 

お風呂のお湯には水道水の塩素やトリハロメタンなどの有害物質が含まれていますので、それらが私達の皮膚から体内へと滲み込み、同時に大切な皮脂やセラミド成分を奪ってしまうのです。

これでは健康にも美容にいいわけがありませんね。

 

何人かが入ったお風呂には体液が流れ出ていますので、浸透圧が掛かりにくくなっています。

まずは、身体の丈夫なお父さんが一番風呂に入って、その後に赤ちゃんとお母さんが入るというご家庭も多いのではないでしょうか。

ある意味それは理に適っていると言えるのです。

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天然塩でさら湯と有害ミネラルをデトックス!

さて、ここまで読んで

「すっかりさら湯が怖くなってしまった・・・」

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

でもご安心ください。

お風呂のお湯が皮膚を通して体液へ入りこまいないようにする、つまり浸透圧が掛からないようにするためには、単純に一番風呂の濃度を濃くすれば良いのです。

ここでは誰にでも手軽に行える方法をご紹介します。

 

それは、キッチンにある天然塩をお風呂に入れる方法です。

初めのうちは30~50gを、慣れてきたら200g位を浴槽に入れてください。

お風呂に塩を入れると濃度が濃くなり、浸透圧によるさら湯の危険性が低くなるのです。

更に浸透圧の働きによって、身体の水分である汗が外へ流れ出ようとします。

 

お風呂でゆっくり温まった身体というのは毛穴が開いた状態です。

この毛穴から汗と一緒に皮脂汚れや身体に溜まった有害ミネラルも一緒に流れ出ていきますので、天然塩はデトックス効果が抜群なのです。

お薦めはヒマラヤ岩塩やモンゴルの塩です。

はるか昔から堆積した塩には命の素とも言えるミネラルがたっぷり含まれています。

その効果は是非ご自分で実感してみてください。

 

熱すぎない温度に長く浸かり、毛穴から身体の不要物を排出しましょう。

入浴剤を使ってみたいという方は、天然のミネラルから出来ているものを選ぶようにします。

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柚子やミカンもおおすすめ

また、浴槽に無農薬の柚子やミカンを入れるのもお奨めです。

ビタミンCには塩素と結びつきやすい性質があり、ミカンや柚子に含まれる天然のペクチンには、皮膚の皺やたるみを防ぐ効果があります。

柑橘系の香りというのは、心身のリフレッシュに最適なアロマテラピーです。

お肌のデリケートな方は、ピリピリ刺激を感じたら使用を控えてください。

ゆず

まとめ

一番風呂というのは確かに水の質感が金属的で、塩素などの臭いを感じることがあります。

さら湯に入るというのは、その刺激に一番に触れてしまうということになりますね。

特に老人や赤ちゃんのデリケートな肌には刺激が強すぎるでしょう。

大切な皮膚のバリア機能を損ねることのないよう、家族の安全面に配慮したいものです。

ミカンや柚子のアロマ効果は女性には嬉しいものですね。

ライター:tarococo

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